タクシーへの転職を決めても、次に迷うのが会社選びです。
「大手と中小ならどちらがいいのか」
「給与保証が長い会社を選ぶべきか」
「二種免許を無料で取れる会社なら安心なのか」
「配車アプリが多い会社ほど稼ぎやすいのか」
「事故を起こしたとき自腹にならないか」
「遠方から転職するなら寮がある会社がいいのか」
同じタクシー運転手でも、入る会社によって働く条件はかなり変わります。
特に未経験者は、求人の最高月収だけを見て会社を決めるのではなく、「乗務を始めるまで」「乗務を始めた直後」「一人で売上を作るようになってから」の3段階で条件を見ると比較しやすくなります。
自分が何を一番重視したいのかから、会社を絞っていきましょう。
何から比較すればいいか分からないなら、まず6項目を見る
初めてタクシー会社を比較すると、求人ごとに書いてあることが違うため、どこを見ればいいか分からなくなります。
未経験者なら、まず次の6項目を同じ順番で確認すると比較しやすくなります。
| 確認すること | 見る理由 |
|---|---|
| 給与保証 | 未経験期間の生活を維持できるか |
| 二種免許取得支援 | 自己負担や返還条件があるか |
| 給与体系 | 保証終了後にどう給料が決まるか |
| 配車環境 | 未経験でも乗客を獲得しやすいか |
| 事故時の負担 | 事故・車両損傷時に自己負担があるか |
| 勤務・福利厚生 | 日勤、休日、寮など希望条件に合うか |
一つだけ条件がよい会社ではなく、自分に必要な条件がそろっている会社を探します。
会社選びの全体像から確認したい人はこちらです。
大手と中小はどちらを選ぶ?
会社名を見て最初に迷うのが、大手タクシー会社と地域の中小会社の違いです。
大手では、研修施設、二種免許取得支援、給与保証、専用乗り場、配車システムなどを用意している例があります。
未経験者にとっては、入社後の仕組みが分かりやすいことがメリットになります。
一方、中小会社だから条件が悪いとは限りません。
営業所の雰囲気、勤務時間の融通、地域での固定客、通勤のしやすさなど、自分に合う条件を持つ会社もあります。
そのため、
大手だから安心
中小だから自由
と会社規模だけで決めるのは避けた方がよいでしょう。
実際に比較するのは、
研修
給与保証
二種免許支援
配車
勤務形態
事故時の扱い
です。
会社規模から迷っている人はこちらです。
未経験なら給与保証は金額と終了後を見る
未経験者にとって、給与保証は会社選びの大きな条件になります。
乗務を始めたばかりの時期は、どこで営業すればよいか、どの時間帯に乗客が多いかなどがまだ分かりません。
その期間の収入を一定額保証している会社があります。
現在の募集でも、日本交通は入社後3か月40万円、その後9か月35万円の保証制度を掲載しています。
日の丸交通も12か月間の給与保障制度を案内しています。
ただし、見るべきなのは「保証あり」だけではありません。
金額はいくらか。
何か月続くのか。
保証を受ける条件は何か。
保証が終わった後はどうなるのか。
ここまで確認します。
保証額が高くても、その後の給与体系が自分に合わなければ長期的な会社選びにはなりません。
二種免許取得支援は「会社負担」だけでは判断しない
未経験で普通免許しか持っていないなら、二種免許取得支援も重要です。
現在の求人では、第二種免許の取得費用を会社が負担するタクシー会社があります。
ただし、「会社負担」と書いてあっても制度が完全に同じとは限りません。
一定期間勤務することが条件になっていたり、早期退職すると費用の返還が必要になったりする場合があります。
さらに、
免許取得中にも給与が出るか
教習所へ通う期間は雇用されているのか
取得後の研修はどれくらいあるか
も会社によって違います。
未経験者なら、単に「無料で二種免許が取れる会社」を探すのではなく、乗務開始までの条件をまとめて確認してください。
配車アプリが多い会社なら稼ぎやすい?
未経験者にとって特に気になるのが、「自分でお客さんを見つけられるのか」という問題です。
タクシーの営業方法には、街を走りながら乗客を探す流し営業だけでなく、
配車アプリ
無線配車
専用乗り場
法人契約
電話予約
などがあります。
配車アプリでは、利用者から注文が入ると条件に合う車両へ配車依頼が送られます。
実際に日の丸交通では、複数の主要配車アプリと自社無線を利用できることを採用上の特徴として挙げています。
一方、「アプリに対応している数が多い=必ず高収入」ではありません。
働く地域の需要、実際にどれだけ配車が入るか、勤務時間などでも結果は変わります。
未経験者なら、「アプリが何個あるか」だけではなく、「新人でも乗客を獲得しやすい仕組みがあるか」という視点で確認するとよいでしょう。
事故負担は入社前に必ず確認する
タクシーは仕事として長時間運転するため、事故の可能性をゼロにはできません。
そこで確認しておきたいのが、
車両修理費
相手への賠償
保険対応
事故時の自己負担
です。
事故を起こしたら、どの会社でも運転手がすべて自腹で払うわけではありません。
たとえば日の丸交通では、事故や車両損傷があった場合の自己負担なしを現在の採用情報で明示しています。
日本交通でも、任意保険に加入しているため事故時の修理費などを社員が負担することはないと案内しています。
ただし、これは会社ごとの制度です。
他社でも同じと決めつけず、求人票・就業条件・会社説明会などで確認してください。
特に、
「事故補償あり」
「保険完備」
だけでは自己負担の有無まで分からない場合があります。
遠方から転職するなら寮・社宅だけでなく費用を見る
勤務地を広げて探す人にとって、寮・社宅や住宅支援は重要な条件になります。
特に地方から都市部へ転職する場合、仕事だけでなく住居も同時に変える必要があります。
実際に住宅支援制度を設けているタクシー会社があります。
ただし、「寮あり」だけで決めず、
寮費はいくらか
光熱費は別か
入居できる期間は決まっているか
単身のみか
会社までどれくらいか
退職した場合いつまでに退去する必要があるか
まで確認します。
給与が高くても家賃負担が大きければ、手元に残る金額は減ります。
反対に、寮や住宅支援によって生活費を抑えられれば、転職直後の負担を減らせる場合があります。
迷ったら「入社直後」「1年後」「事故時」で比べる
会社を何社も見ていると、条件が多すぎて分からなくなることがあります。
その場合は、時間軸で分けると判断しやすくなります。
入社直後
見るのは、
二種免許取得費用
研修中の給与
雇用形態
研修内容
です。
未経験者が乗務を始めるまで安心して生活できるかを見ます。
乗務開始から1年程度
見るのは、
給与保証
歩合給
配車環境
勤務形態
です。
保証期間中だけでなく、保証終了後に自分で収入を作れる環境があるかを見ます。
事故・トラブルが起きたとき
見るのは、
事故時の自己負担
保険
会社の事故対応
安全研修
です。
普段の給与だけでなく、問題が起きたときに自分へどこまで負担が及ぶかを確認します。
この3段階で比較すると、「月給だけ高い会社」を選ぶのではなく、長く働ける会社かを判断しやすくなります。
求人票だけで分からない項目は会社説明会や面接で聞く
タクシー求人には多くの条件が掲載されていますが、すべてが求人票だけで分かるとは限りません。
特に、
給与保証終了後の実際の給与
新人への配車状況
事故時の具体的な自己負担
二種免許費用の返還条件
勤務形態を後から変更できるか
などは、求人ページだけでは詳しく分からない場合があります。
その場合は、会社説明会や面接で確認して構いません。
むしろ未経験者の場合、入社してから「知らなかった」とならないよう、条件を確認してから応募先を決める方が重要です。
条件が一番多い会社ではなく、自分の不安を減らせる会社を選ぶ
会社選びでは、全部の条件が一番よい会社を探そうとすると決められなくなります。
まず、自分が何を一番不安に感じているかを決めてください。
収入が不安なら、給与保証と保証終了後を見る。
免許費用が不安なら、二種免許取得支援と返還条件を見る。
売上を作れるか不安なら、配車環境を見る。
事故が不安なら、自己負担と会社の事故対応を見る。
住む場所まで変えるなら、寮・住宅支援を見る。
そのうえで2~3社を同じ条件で比較します。
タクシー会社は、「有名だから」「給与保証が一番長いから」と一項目だけで選ぶのではなく、自分が未経験から乗務を始め、その後も続けられる条件がそろっているかで選ぶ方が判断しやすくなります。
会社の条件が決まったら、実際に求人を探す
ここまで確認すると、自分が探したい会社の条件が具体的になります。
たとえば、
二種免許費用会社負担
給与保証6か月以上
日勤あり
配車アプリ対応
事故時自己負担なし
というように条件を決められます。
次は、その条件を満たす会社をどこで探すかです。
タクシー求人には、会社への直接応募、求人サイト、タクシー転職サービス、ハローワークなど複数の探し方があります。
応募先を探す段階はこちらで確認してください。
→タクシー求人はどこで探す?転職サイト・直接応募・ハローワークを比較
出典
日本交通株式会社|募集要項
日本交通株式会社|採用FAQ
日の丸交通株式会社|採用情報
日の丸交通株式会社|日の丸交通とは
GO株式会社|タクシーアプリ『GO』における配車の仕組み
