ブランクが長くても再就職できる?タクシー転職という選択

仕事をしていない期間が長くなり、「今から正社員に戻れるのだろうか」と不安になっている人でも、タクシー運転手は再就職先の候補になります。

タクシー業界には、職歴や学歴を重視せず、未経験者や仕事のブランクがある人を採用している会社があります。

ただし、ブランクがある人なら誰でも採用されるという意味ではありません。

見るべきなのは空白期間の長さだけではなく、「現在安全に運転できるか」「タクシーの仕事を続けられそうか」「未経験者向けの研修がある会社か」です。

ブランクが長くても応募できるタクシー会社はある

タクシー運転手は、前職でのタクシー経験を必須としない求人が珍しくありません。

厚生労働省の職業情報でも、タクシー運転手になるために学歴や経験は問われないとされています。

実際のタクシー会社の採用ページでも、

・業界未経験者を採用している
・40代、50代からの再スタートを受け入れている
・職歴や学歴を問わない
・ブランクがある人も応募できる

と明記している会社があります。

そのため、「数年間仕事をしていないからタクシー会社も無理だろう」と最初から諦める必要はありません。

一般的な転職で前職の経験をそのまま求められる求人とは、少し入口が違います。

タクシーは「前職の続き」でなくても入りやすい仕事

長いブランクのあとに再就職するときに難しいのは、以前の職歴から時間がたっていることです。

たとえば営業職へ戻ろうとしても、最近の営業経験や業界経験を求められることがあります。専門職なら資格だけでなく実務経験を確認されることもあります。

タクシー運転手の場合、入社時点でタクシー乗務の実務経験がなくても応募できる会社があります。

厚生労働省の職業情報では、入職前の実務経験について「特に必要ない」とする割合が56.5%となっています。

また、普通自動車第二種免許を持っていない人を採用し、入社後に取得するための養成を行う会社もあります。

つまり、

「過去に何の仕事をしていたか」

だけではなく、

「これから安全に運転して仕事を続けられるか」

という方向から再スタートを考えられる仕事です。

求人があることも再就職を考えるうえでは重要

ブランクが長い人にとって、「応募できる仕事」だけでなく「実際に求人がある仕事」であることも重要です。

職業情報提供サイトのハローワーク求人統計では、タクシー運転手の令和7年度の全国有効求人倍率は6.91となっています。

有効求人倍率が高いから必ず採用されるわけではありません。

地域や会社によって募集状況も採用条件も異なります。

それでも、求人そのものが少なく、1つの募集に応募者が集中する職種とは状況が異なります。

長いブランクから仕事へ戻るときに、複数の会社を比較して応募先を探せることは大きなポイントです。

「仕事のブランク」と「運転のブランク」は分けて考える

ここは特に確認しておきたいところです。

仕事をしていなかった期間が長いことと、車を運転していなかった期間が長いことは別の問題です。

たとえば5年間会社勤めをしていなくても、その間も日常的に車を運転していた人なら、運転そのものには長い空白がありません。

反対に、仕事はしていても10年以上ほとんど車を運転していない場合は、タクシー転職を考えるうえで運転への慣れを確認する必要があります。

タクシー会社には未経験者向けの研修を設けている会社がありますが、最終的には乗客を乗せて公道を走る仕事です。

ブランクの年数だけを見るのではなく、

「最後に仕事をしてから何年たったか」

と

「最後に日常的に運転してから何年たったか」

を分けて考えた方が、自分がタクシーに向いているか判断しやすくなります。

二種免許を持っていなくても再就職できる会社がある

タクシーに乗務するには、普通自動車第二種免許が必要です。

しかし、再就職を考え始めた時点で二種免許を持っている必要があるとは限りません。

普通一種免許の保有者を採用し、入社後に二種免許を取得できるよう支援している会社があります。

自動車学校の費用を会社が支援したり、免許取得期間にも給与を支給したりする会社もあります。

長いブランクのあとに、

「まず資格を取らないと応募できない」

と考えているなら、先に二種免許取得支援のある求人を探した方がよいでしょう。

自費で二種免許を取ってから会社を探す必要がない場合があります。

面接ではブランクを隠すより現在の状況を説明する

ブランクが長い場合、履歴書を見れば空白期間があることは分かります。

無理に取り繕うより、

「なぜ仕事をしていなかったのか」

「現在は働ける状態なのか」

「なぜタクシーの仕事を考えているのか」

を自分の言葉で説明できるようにしておく方が現実的です。

たとえば、

「家族の事情で仕事から離れていたが、現在は継続して勤務できる」

「別の仕事を探していたが、未経験から始められる仕事としてタクシーを考えた」

「長く仕事から離れていたが、もう一度正社員として働きたい」

など、事情によって説明は変わります。

重要なのは、立派な経歴を作ることではありません。

過去の空白期間だけで話を終わらせず、「今はどうなのか」「これからどう働きたいのか」まで説明できるようにしておくことです。

長いブランクがある人ほど研修内容を確認する

同じ「未経験歓迎」のタクシー求人でも、入社後の支援内容は同じではありません。

ブランクが長い人なら、給与額だけで会社を比較するより、

・二種免許取得支援があるか
・免許取得中の給与はどうなるか
・一人で乗務するまでの研修があるか
・接客や地理について教えてもらえるか
・未経験者を継続的に採用しているか

を確認した方がよいでしょう。

実際に、未経験者向けに二種免許取得から乗務まで研修を用意しているタクシー会社があります。

仕事そのものから長く離れていた人にとっては、「採用されるか」だけでなく「入社したあとに仕事へ戻っていけるか」も会社選びの条件になります。

ブランクだけを理由にタクシー転職を外す必要はない

長期間仕事をしていなかったからといって、タクシー運転手になれないわけではありません。

職歴・学歴不問や未経験歓迎を掲げ、40代・50代からの再スタートやブランクのある人を対象にしている会社もあります。

一方で、タクシーは「ブランクがあっても簡単にできる仕事」というわけでもありません。

乗客を乗せて安全に運転し、接客しながら一日の仕事を続ける必要があります。

そのため、自分の場合はまず、

「仕事のブランクが長いだけなのか」

「運転そのものにも長いブランクがあるのか」

を分けて考えてみてください。

運転には大きな不安がなく、もう一度安定して働ける仕事を探しているなら、次は「未経験歓迎」「二種免許取得支援あり」「研修あり」のタクシー求人を2~3社見比べます。

1社だけを見て応募できるか判断するより、複数社の採用条件を比べた方が、自分のブランクを受け入れてくれる会社を見つけやすくなります。

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ブランクをどう説明するか、面接前に確認します。
→ タクシー会社の面接では何を聞かれる?未経験者の面接対策

採用条件が心配なら、不採用になる理由も確認します。
→ タクシー会社の面接で落ちる理由は?採用前に確認したいこと

出典

厚生労働省 職業情報提供サイト(job tag)|タクシー運転手
日本タクシー株式会社|採用サイト
つばめタクシーグループ|未経験の方へ
一般社団法人東京ハイヤー・タクシー協会 多摩支部|東京・多摩のタクシー乗務員求人採用情報