タクシー運転手への転職を考えたとき、「自分の年齢からでも採用されるのか」が気になる人は多いでしょう。
40代なら未経験でも遅くないのか。
50代から新しい仕事を覚えられるのか。
50代後半では体力的にきつくないのか。
60代からでも新しく採用してもらえるのか。
これまでトラックや配送の仕事をしてきた人なら、「同じ運転職でも経験を生かせるのか」も気になるところです。
タクシー運転手の全国平均年齢は56.8歳です。実際に50代・60代の未経験者を募集対象としているタクシー会社もあります。
そのため、40代・50代だからという理由だけで候補から外す必要はありません。
ただし、60代以降になると、会社ごとの採用年齢、定年、再雇用制度、健康状態などの確認がより重要になります。
自分の年齢・これまでの仕事に近いところから確認してください。
40代から未経験でタクシーへ転職したい
40代でタクシー未経験なら、「この年齢から新しい仕事へ移るのは遅いのでは」と感じるかもしれません。
しかし、タクシー運転手の平均年齢が56.8歳であることを考えると、40代は業界全体では高すぎる年齢ではありません。
タクシー経験や第二種免許がなくても、普通自動車第一種免許を持つ人を採用し、入社後に第二種免許取得のための研修を行う会社があります。
つまり40代の場合、年齢だけを理由に諦めるよりも、
未経験者を採用しているか
第二種免許取得支援があるか
入社後の研修があるか
希望する勤務形態を選べるか
を見た方が実際の転職判断につながります。
これまでタクシーとはまったく違う仕事をしてきた人も含め、40代未経験からの転職についてはこちらで詳しく確認できます。
50代から未経験でタクシーへ転職したい
50代になると、「採用されるか」だけでなく、「入社してから何年働けるのか」も気になってきます。
タクシー業界では50代が珍しい年齢ではありません。
現在のタクシー会社の募集でも、50代の未経験者を採用対象として明示している会社があります。
ただし、50代で転職するなら、未経験歓迎という言葉だけで会社を選ぶのではなく、
定年は何歳か
定年後の再雇用があるか
日勤を選べるか
給与保証終了後にどの程度の収入を見込めるか
まで確認しておきたいところです。
50歳と59歳では、入社後に働ける期間や体力面の考え方も変わります。
まず50代全体としてタクシー転職を考えている人はこちらです。
→50代未経験からタクシー運転手に転職できる?会社選びのポイント
50代後半なら「採用されるか」だけでなく体力と働き方を見る
55歳、57歳、59歳と年齢が上がってくると、「50代歓迎」という求人だけを見て決めるのは早くなります。
考えたいのは、入社できるかではなく、その勤務を何年続けられそうかです。
タクシーには、昼間を中心に働く日勤のほか、1回の勤務時間が長い隔日勤務などがあります。
隔日勤務は出勤回数が少なくなる一方、1回の勤務が長くなります。
50代後半から転職する人の場合、
長時間運転を続けられそうか
夜間を含む勤務に対応できるか
日勤へ変更できる会社か
現在の体力仕事より負担が減るのか
を考える必要があります。
また、収入だけを優先して勤務形態を選ぶと、体力面で続かなくなる可能性もあります。
「50代ではなく、もう50代後半だから心配」という人はこちらから確認してください。
→50代後半からタクシー運転手はきつい?収入・体力・働き方を確認
60代から新しくタクシー運転手になりたい
60代になると、50代までとは確認するポイントが少し変わります。
60代の未経験者を採用対象としているタクシー会社は実際にあります。
たとえば日の丸交通は、50代・60代の未経験者も募集対象として明示しています。
一方で、すべてのタクシー会社が同じ年齢まで新規採用しているわけではありません。
会社にはそれぞれ採用条件があり、定年年齢も異なります。
そのため60代から転職する場合は、
現在の年齢で新規応募できるか
正社員として採用されるのか
定年は何歳か
定年後に再雇用・嘱託勤務があるか
健康面・運転面の条件は何か
を求人ごとに確認する必要があります。
「タクシー運転手の平均年齢が高いから、60代ならどの会社でも採用される」という意味ではありません。
60代から新しくタクシーを始めたい人はこちらです。
→60代からタクシー運転手になれる?定年後転職で確認したいこと
65歳以降も働きたいなら定年と再雇用を先に確認する
「60代で転職できるか」と「何歳までタクシー運転手を続けられるか」は別の問題です。
高年齢者雇用安定法では、事業主には65歳までの雇用確保が義務付けられ、70歳までの就業機会確保は努力義務とされています。
ただし、これは「すべての会社が70歳の未経験者を新規採用しなければならない」という制度ではありません。
新規採用年齢、定年、定年後の働き方は会社によって違います。
実際、日本交通では本人が60~65歳の範囲で定年を選択でき、その後もシルバー人材として乗務できる制度を案内しています。
国際自動車でも選択定年制があり、65歳以降について一定の条件のもとで嘱託として延長できる制度があります。
60代から入社する場合は、求人の初任給だけではなく、「何歳まで、どの雇用形態で働けるか」まで見ることが重要です。
長く働ける年齢を先に確認したい人はこちらです。
トラック運転手からタクシーへ転職したい
年齢だけでなく、これまでの経歴によってもタクシー転職で気になるところは変わります。
トラック運転手として働いてきた人なら、運転そのものには慣れているでしょう。
一方、タクシーへ移ると仕事内容は大きく変わります。
トラックは荷物を運びますが、タクシーは人を運びます。
そのため、タクシーでは乗客への接客が仕事に加わります。
反対に、トラックの仕事で荷積み・荷降ろしをしていた人なら、タクシーへ移ることで重量物を扱う機会は減る可能性があります。
また、
大型車から普通乗用車になる
配送先ではなく乗客ごとに目的地が変わる
貨物の積み降ろしが中心ではなくなる
売上が給与に影響する場合がある
といった違いもあります。
「運転の仕事は続けたいが、トラックの働き方を変えたい」という人はこちらで比較できます。
配送ドライバーからタクシーへ転職したい
配送ドライバーも、タクシーへの転職を考えやすい経歴の一つです。
すでに日常的に車を運転し、時間を意識しながら仕事をしてきた経験があります。
ただし、配送とタクシーでは仕事の中心が違います。
配送では決まった配送先やルートを回る仕事がありますが、タクシーでは乗客ごとに目的地が変わります。
また、荷物ではなく乗客を乗せるため、接客、安全確認、乗客からの要望への対応が必要です。
配送でつらかったことが、
荷物の積み降ろし
何度も車を乗り降りすること
荷物を持って歩くこと
なら、タクシーへ移ることで負担の内容が変わる可能性があります。
一方で、「人を乗せて運転することに強い緊張を感じる」という人なら、配送経験があっても慎重に考えた方がよいでしょう。
配送から移ったときに何が変わるのかはこちらです。
年齢だけでなく「あと何年、どう働きたいか」で考える
40代、50代、60代では、タクシー転職で確認すべきポイントが少しずつ変わります。
40代なら、未経験から仕事を覚え、長期的に収入を作っていけるか。
50代なら、未経験採用に加えて、勤務形態や定年まで含めて無理なく続けられるか。
50代後半なら、収入だけではなく体力と生活リズムが合うか。
60代なら、新規採用の年齢条件と、入社後に何歳まで働けるか。
ここを見る必要があります。
一方、トラックや配送など運転職の経験がある人は、「運転経験があるから大丈夫」とだけ考えず、荷物を運ぶ仕事から人を運ぶ仕事へ変わる違いまで確認してください。
タクシー運転手の全国平均年齢は56.8歳です。
40代・50代から未経験で始めること自体は、業界の年齢構成から見ても特殊な選択ではありません。
60代についても採用している会社はありますが、年齢が上がるほど会社ごとの採用条件、定年、再雇用制度を確認する重要性が高くなります。
まず自分の年齢やこれまでの経歴に近い記事で、転職できそうかを確認してください。
年齢・経歴の問題がなければ、次は採用条件を確認する
「自分の年齢でもタクシー転職を検討できそうだ」と分かったら、次は実際に応募できる条件を確認します。
特に未経験者なら、
第二種免許を持っていなくても応募できるか
免許取得費用を会社が負担するか
面接で何を確認されるか
交通違反歴が採用に影響するか
健康診断で何を見るか
などが次の判断材料になります。
年齢だけを確認してそのまま応募するのではなく、自分が希望する会社の採用条件まで確認してから求人を選ぶと、入社前後のミスマッチを減らしやすくなります。
出典
厚生労働省|職業情報提供サイト(job tag) タクシー運転手
厚生労働省|高齢者の方へ
日本交通株式会社|よくあるご質問
国際自動車株式会社|タクシードライバー 募集要項
国際自動車株式会社|タクシードライバーの定年はいつですか?
日の丸交通株式会社|採用情報
