タクシー運転手は土日休める?休日・連休の取り方

タクシー運転手でも、土日に休むことはできます。

実際に「土日休み可」「連休取得可」と明記しているタクシー会社もあります。

ただし、一般的な会社員のように毎週土曜・日曜が自動的に休みになるとは限りません。タクシーは隔日勤務や日勤などのシフト制が多く、公休が平日に入ることもあります。

また、隔日勤務では「明け休み」と「公休」を分けて考える必要があります。

土日の予定を優先したい人は、「土日休み可能」という言葉だけでなく、土曜の朝から月曜の出勤まで完全に仕事が入らない休みを、実際にどの程度取れるのかまで確認したほうがよいでしょう。

タクシー会社は土日休みが固定とは限らない

法律上、会社が必ず土曜・日曜を休日にする決まりはありません。

労働基準法では、原則として毎週少なくとも1回、または4週間を通じて4日以上の休日を与えることが定められています。

その休日を、

土曜日にする
日曜日にする
平日にする

のかは、会社の勤務制度によって変わります。

タクシー会社ではシフト制を採用しているところが多いため、曜日固定ではなく勤務表によって公休日が決まるケースがあります。

そのため「タクシー運転手は土日休めない」というわけではありませんが、「入社すれば毎週土日休み」とも限りません。

実際に「土日休み可」のタクシー会社もある

土日に休みたい人にとって重要なのは、実際の募集条件です。

たとえば大和自動車交通のタクシー乗務員募集では、

月6~7日の公休
明け休み月12~13日
シフト制
土日休み可
連休取得可

と案内しています。

このように、隔日勤務でも土日を休みにできる会社があります。

一方で、すべての会社が同じように土日休みを認めているとは限りません。

求人票に書かれていなければ、

「土日に公休を入れることはできますか」

と確認する必要があります。

「土日休み可」と「毎週土日休み」は違う

求人で「土日休み可」と書かれていても、

毎週必ず土曜・日曜が休み

という意味とは限りません。

たとえば、

月に1回なら土日連休を取れる
希望休として土曜を指定できる
勤務シフトによって日曜日が公休になる
有給休暇を組み合わせれば土日を休める

という場合もあります。

毎週子どもの行事があるなど、土日固定が必要な人は、

「土日休みは可能ですか」

ではなく、

「毎週土曜・日曜を固定で公休にできますか」

と聞いたほうが確実です。

ここはかなり大きな違いです。

隔日勤務では「明け休み」と「公休」を混同しない

隔日勤務の休日を考えるときに最も注意したい部分です。

隔日勤務は、一回の勤務が翌日まで続きます。

たとえば、

月曜日:乗務
火曜日:明け
水曜日:乗務
木曜日:明け
金曜日:公休

という勤務があります。

火曜日と木曜日は会社へ出勤しませんが、前日から続いた勤務を終えたあとの時間です。

一方、金曜日は乗務そのものがない公休日です。

そのため、

「明けが月12日、公休が月6日なら18日休み」

と、一般的な休日とすべて同じように考えると実際の生活とずれることがあります。

明けは、まず長時間勤務から回復する時間でもあります。

日曜が「明け」でも日曜日を丸一日使えるとは限らない

家族との休日を考えるなら、この違いは特に重要です。

たとえば土曜日の朝8時に出勤して、日曜日の午前2時に勤務が終わる隔日勤務だったとします。

勤務表上では日曜日が「明け」になります。

しかし実際には、

土曜朝に出勤
↓
土曜日は一日仕事
↓
日曜午前2時まで勤務
↓
帰宅
↓
睡眠

という生活です。

「日曜日は明けだから休み」と言われても、土日を丸ごと家族と過ごせるわけではありません。

逆に金曜日に勤務を終え、土曜日・日曜日が公休などになれば、土日を使いやすくなります。

土日休みを重視する人は、「土日が勤務表上休みか」ではなく、前日の終業時刻まで見たほうがよいでしょう。

昼日勤なら土日休みの感覚は分かりやすい

昼日勤の場合は、一日の中で仕事が終わるため、休日の感覚は一般的な会社員に近くなります。

たとえば、

金曜日:勤務
土曜日:公休
日曜日:公休
月曜日:勤務

なら、分かりやすい土日連休です。

ただし、昼日勤でもシフト制なら公休日が毎週土日に来るとは限りません。

タクシー会社によっては、

4勤2休
2勤1休
月8日公休

などの勤務体系を採用しています。

名古屋MKタクシーでも、タクシー乗務について毎月8日公休を基本とするシフト制で、連休を含む勤務体系を案内しています。

曜日を優先するなら、公休の日数だけでなくシフトの決め方を確認する必要があります。

平日休みが多いことをメリットと感じる人もいる

タクシーのシフト勤務では、公休が平日に入ることがあります。

土日休みを希望している人にはデメリットに見えますが、平日休みにメリットを感じる人もいます。

役所へ行く。

病院へ行く。

銀行へ行く。

混雑しにくい日に買い物や旅行をする。

こうした予定を立てやすくなります。

そのため、

毎週土日を休みたいのか
月に何回か土日を休めればよいのか
曜日にはこだわらず連休が欲しいのか

を先に決めておくと、会社を選びやすくなります。

子どもの行事など特定の日だけ休みたいなら希望休を確認する

毎週土日休みでなくても、

運動会
入学式
結婚式
法事
家族旅行

など、特定の日だけは必ず休みたい人もいるでしょう。

この場合は、「希望休をどの程度出せるか」が重要です。

日本タクシーでは、1カ月前に申告すればシフトを考慮でき、子どもの運動会や学芸会、結婚式、法事などで休みを取ったり、連休を設定したりすることも可能と案内しています。

このような会社なら、毎週土日固定ではなくても家庭の予定へ合わせやすくなります。

求人を見るときは、

「希望休制度あり」

という言葉だけでなく、

何日前までに申請するのか
月に何日程度希望を出せるのか
土日の希望も出せるのか

まで確認するとよいでしょう。

連休は公休をつなげて作れる会社がある

タクシーは連休が取れない仕事でもありません。

隔日勤務では、公休の配置によってまとまった休みを作れる場合があります。

大和自動車交通は3連休が取れる勤務例を掲載しています。

京王自動車では、月6~7日の休日とは別に明け休みがあり、年8回の4連休、さらに6連休の取得も可能と案内しています。

国際興業大阪でも、明け休みと公休を組み合わせて連休を取得できる勤務制度を案内しています。

つまり、一般的な月曜から金曜勤務とは違う形で長い休みを作れる会社があります。

有給休暇を組み合わせれば長い連休を作れることもある

年次有給休暇も利用できます。

一般的なフルタイム労働者の場合、入社から6カ月間継続勤務し、その期間の全労働日の8割以上出勤していれば、原則10日の年次有給休暇が付与されます。

その後も勤続年数に応じて日数が増えます。

会社によっては、

公休
+
有給休暇

を組み合わせて連休を作ることができます。

たとえば名古屋のRERIDE TAXIでは、基本の2連休へ振替休日をつなげて5連休を作る例を公開しており、有給休暇との組み合わせも可能としています。

ただし、有給休暇が入社初日から付与されるとは限りません。

転職直後に長期休暇を予定している場合は、入社時点の休暇制度を確認しておいたほうがよいでしょう。

法律上の「休日」と会社の公休すべてが同じ意味ではない

タクシーの休日について調べると、

「休日労働は2週間に1回まで」

という基準が出てくることがあります。

現在の改善基準告示でも、タクシー運転者の休日労働は2週間について1回を超えないこととされています。

ただし、ここでいう休日労働は、原則として労働基準法で定める法定休日に働かせることを指します。

会社の勤務表にある公休すべてについて、

「2週間に1回しか出勤できない」

という意味ではありません。

厚生労働省の現在のQ&Aでも、法定休日と、それを超えて会社が設けている休日を分けて説明しています。

転職者が勤務表を見る場合は、この法律上の細かな区分を自分で計算する必要はありませんが、「休日出勤可」と書かれている求人を見たときに、すべての休みが自由に出勤へ変更できるとは考えないほうがよいでしょう。

休みを増やすと売上・給与に影響する場合がある

タクシー会社では歩合給を採用しているところが多くあります。

そのため、所定の乗務回数より少なく働けば、売上が減り、歩合部分の給与へ影響する可能性があります。

有給休暇と単なる欠勤も同じではありません。

また、休日出勤によって乗務回数を増やせる会社でも、労働時間や休日労働には上限があります。

「休みたいときは全部休み、稼ぎたいときは何日でも出勤する」という働き方が自由にできるわけではありません。

勤務変更と給与への影響は会社の制度を確認してください。

土日固定を希望するなら応募前に伝えたほうがいい

毎週土日に家族の介護がある。

毎週日曜日に予定がある。

子どもが小さく、土日は家にいたい。

このように休日の曜日が転職条件になっているなら、入社してから相談するのではなく応募前に確認したほうがよいでしょう。

「シフトは相談可能」と書かれていても、営業所の人員配置によって希望できる範囲は変わります。

希望を伝えたうえで、

固定休日として設定できるのか
毎月希望休として申請するのか
月に何回まで可能なのか

を聞きます。

毎週土日固定が絶対条件なら、その条件で採用してくれる会社に絞ったほうが入社後のズレを防げます。

「連休取得可」は何連休なのか確認する

求人では、

「連休取得可能」

という表現もよくあります。

しかし、

2連休
3連休
4連休
1週間近い休み

では意味がかなり違います。

旅行のために年1回5連休が欲しい人なら、

「連休を取れますか」

ではなく、

「有給を含めて5連休を年1回取ることはできますか」

と聞いたほうがよいでしょう。

実際に京王自動車のように4連休・6連休を具体的に公表する会社もあります。

具体的な日数で確認すると、求人の「休みやすい」という表現を比較しやすくなります。

求人では年間休日数だけで判断しない

タクシー求人では、

月6~8日休み
年間休日○日
明け休み○日

など、さまざまな表示があります。

隔日勤務の場合は、年間休日数だけを見ると少なく感じることがあります。

一方で、乗務の翌日に明け休みが入ります。

そのため会社を比べるなら、

確認すること見るポイント
公休日月何日あるか
明け月何日あるか
土日公休として希望できるか
希望休何日前までに申請するか
連休何日程度まで実績があるか
有給いつ付与され、どう取得するか

と分けて見るほうが分かりやすくなります。

土日休みを重視するなら「金曜の終業時刻」まで確認する

土日を家族と過ごしたい人が会社へ確認するときは、質問をもう一段具体的にします。

たとえば、

「土日休みはできますか」

だけではなく、

「金曜日の夜から月曜日の出勤まで乗務がない土日連休を取れますか」

と聞きます。

隔日勤務なら特に有効です。

日曜日が明け休みでも、日曜午前まで勤務している場合があるからです。

さらに、

「それを月に何回程度取れますか」

まで確認してください。

これなら、

毎週土日を休みたい
月1回土日連休が欲しい
特定の土日だけ休めればいい

という自分の希望と実際の勤務制度を比較できます。

タクシー運転手でも土日に休んだり、連休を取ったりすることはできます。

ただし、シフト制の会社では毎週土日が自動的に休みになるわけではなく、隔日勤務では明け休みと公休も区別する必要があります。

候補の会社を見つけたら、

「金曜の勤務終了から月曜の出勤まで完全に休める土日連休を、月に何回取れますか」

「5連休を取りたい場合、公休と有給をどう組み合わせますか」

の2つを聞いてください。

休日数だけを見るより、自分が欲しい休み方を具体的に伝えるほうが、入社後の生活を判断しやすくなります。

出典

厚生労働省|労働条件・職場環境に関するルール
厚生労働省|ハイヤー・タクシー運転者の改善基準告示
厚生労働省|「改善基準告示(令和6年4月1日適用)に関するQ&A」の追補について
大和自動車交通株式会社|タクシー乗務員 経験者採用 募集要項
京王自動車株式会社|23区・武蔵野・三鷹地区 募集要項
名古屋エムケイ株式会社|採用情報
日本タクシー株式会社|採用サイト
RERIDE TAXI|乗務員募集